作中台詞集・5ユグドラシル 〜 バルトのアジト

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ユグドラシル乗艦
 
シタン 「 やあ、フェイ。
よく無事で………!!
心配したんですよ。
フェイ 「 先生……。
メイソン 「 潜砂艦 “ユグドラシル” へようこそ。
私は執事のメイソンでございます。
先程はとんだ失礼を致しました。
既に自己紹介はお済みのこととは存じますが、改めて紹介させていただきましょう。
我等、潜砂海賊の主バルトロメイ様でございます。
ところで若、ちゃんとフェイ様にはおわびになられたでしょうね?
バルト 「 え?
あ、ああ……。
ちゃんと『悪い』って言ったぜ……なぁ?
フェイ 「 ……。
シグルド 「 まったく……。
何かあってから『悪い』では通りませんよ、若。
申し遅れました。
私はこの潜砂艦の副長で “シグルド” と申します。
メイソン 「 では、何かお望みがあれば、遠慮なくお申し付け下さい。
バルト 「 ってわけだ。
勘弁しろよなっ!!
シグルド 「 こらっ、若、おいたが過ぎますよ。
バルト 「 いててて!!
耳、ひっぱんなって!
シタン 「 それじゃあ私達は到着まで船室へ行きましょうか。
これが結構快適に作られていてね。
居心地がいいんです。
フェイ 「 ……。
シタン 「 どうしたんです?
元気ないですね?
フェイ 「 いや……ちょっと……
シタン 「 何かあったんですか?
フェイ 「 何でもないよ。
 
 

《MEMO》
素直に謝れないバルト。この辺りはアヴェ奪還後の国民への謝罪と対照になっている。
一方のフェイは、カラミティを倒したことにより自分の力に気付き始める。

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2年前の事故
 
作業員1 「 もう一度、指差し安全確認!
注意一秒、若一生!
かなり前、エンジントラブルん時に、若が修理に飛び込んじゃって。
助けに入ったシグルド様ともども片眼をやられてしまったんだ。
作業員2 「 勇敢な若様はボクらの誇りだけど……。
ときどき無茶すんだよなぁ。
オヤジさん、それを自分のせいだったって気にしてんだ。
オヤジ 「 トロイドの温度管理にゃあ気をつかうぜ……でかい割にデリケェトなんだこいつぁ……
ここの機械はオレ以外の奴には指一つ触れさせんぞ。
たとえ若様と言えどもな!
ウウッ、若様……。
 
 

《MEMO》
シグルドの右目は負傷によるものではなく、2年前に左目を失ったバルトへの角膜移植の為のものだが (『Xenogears PERFECT WORKS 〜the Real Thing〜』設定)、ユグドラシルでは当事者のバルトと提供者のシグルドに気遣い、事故の際に負ったものとされている。
よって作中に角膜移植に関する記述は出て来ない。

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ファティマの碧玉
 
メイソン 「 こちらへどうぞ。
当家自慢のお茶でもいかがですかな?
フェイ様。
いやはや、同じ年頃のお客人は珍しいとあって若のはしゃぐ事、はしゃぐ事。
世が世なら若もこんな砂漠の上暮らしなどでなく王宮で賑やかに……。
シタン 「 王宮?
では、あの少年は旧ファティマ王朝の……?
メイソン 「 はっ?
い、いえ……。
これは年寄りのおしゃべりが過ぎましたかな、ははは……。
シタン 「 いえ、先程の片目の少年にはそこはかとない気品がありましたからね。
メイソン 「 むむむ………。
よくぞ言って下さった!
よろしい、お話ししましょう。
あれこそ憎き宰相シャーカーンに滅ぼされた、誇り高きファティマ王朝最後の忘れ形見、“バルトロメイ・ファティマ殿下” でございます。
シタン 「 バルトロメイ?
エドバルト4世の世継ぎ……。
確か、バルトロメイ王子は12年前、病死と報じられたはずですが…?
メイソン 「 はい、表向きには。
ですが真相は違うのです。
若は、王亡き後アヴェの実権を握ったシャーカーンによって幽閉されていたのです。
その若を我々がお救いしたのでございます。
シタン 「 しかし、なんでまた正当継承権を持つ王子が海賊行為などを……?
メイソン 「 …………。
我々はこの地に落ち延びてからただ若がご立派に成長なされることだけを望んでまいりました。
シタン 「 王位の復権よりもですか?
メイソン 「 そうでございます。
もちろん、いつの日にか再び復権を……と願っていなかったといえば嘘になりましょう。
実際、そのための準備をしてまいりました。
シタン 「 その一環が海賊行為である……と?
メイソン 「 はい。
しかし、これには理由がありまして……。
アヴェ、キスレブ共に、遺跡発掘に一意専心。
その力は日増しに強大になってゆきました。
このままでは同志達の助力を得て反乱を起こしたとしても、シャーカーンが掌握する近衛部隊によって鎮圧されるは必定。
我等にも力が必要でした。
ユグドラシルを使い遺跡発掘を試みたのですが、思うようになりませんでした。
もとより遺跡発掘には多大な時間と人と資金が必要。
いかに潜砂艦といえど砂中に埋もれる小さな遺物を発見するのが関の山だったのです。
シタン 「 それで海賊行為を……。
メイソン 「 遺跡技術はアヴェ、キスレブどちらの手に渡っても相手を制圧する戦力となります。
両国間の軍事力の均衡をはかりつつ新たな戦力を削ぐ……という若の発案に賛同したのです。
シタン 「 手ずから遺跡を発掘するよりも横からかすめ取る方が遥かに効率が良い……、という訳ですか。
メイソン 「 無論、略奪という行為それ自体は許されないことなのでしょう。
が、しかしアヴェを、イグニスを、このままにしてはおけない……というのは独善的でしょうか?
シタン 「 それについては私達外部の者がとやかく言えることではありません。
ただ、お話をうかがうにあなた方のやっておられる事は結果的に良きこととなるのでしょう。
ここの子供達を見れば分かりますよ。
メイソン 「 そう言って頂けると癒されます。
ところでお茶のおかわりはいかがで?
シタン 「 ああ、どうも。
いただきます。
先程、戦力が整いつつあるとおっしゃったが、何故事を実行に移さないのです?
メイソン 「 マルー様さえ幽閉されていなければ、サイは投げられていたはずなのです。
シタン 「 その方、ひょっとしてニサンの……?
メイソン 「 よくご存じで。
ニサン法皇府の教母マルグレーテ様、若の従妹にあたる方でございます。
シタン 「 そのニサンの教母を何故シャーカーンが?
メイソン 「 “ファティマの碧玉” でございます。
シタン 「 あの至宝の在処を示したといわれる碧玉の事ですか?
メイソン 「 シタン様はあらゆる事をご存じなのですね?
いやはや感服いたします。

爺の紅茶はお口に合いませんでしたかな、フェイ殿?
フェイ 「 いや、そんなことないけど。
メイソン 「 至宝といっても、全体どういうものなのかは私共にも皆目判らないのです。
ただ、王国の危局を救う力を封じられた至宝……とだけ伝えられております。
シタン 「 マルグレーテ殿がその在処を記した碧玉をお持ちなんですね?
メイソン 「 正確にはその半片です。
若とマルー様、それぞれが碧玉の片方づつを持っておられ、それが二つ揃わなければ至宝の在処は判らないのです。
シタン 「 その碧玉ですけど、具体的にどういった物なのですか?
半片の碧玉という言葉から宝石か首飾りのような物を連想するのですが……?
メイソン 「 実は、その実体はアヴェ・ニサン代々の継承者、すなわち若とマルー様にしか知らされていないのです。
シタン 「 なるほど、それでマルグレーテ殿が幽閉されているという訳か。
私の知るところから判断するに、実体が明らかになればマルグレーテ殿は生きては……
ああ!
すみません。
つい。
いや……そういったこともあるかな……と。
あくまでこれはたとえですからどうかお気になさらずに……。
メイソン 「 いえ、それは事実でございましょう。
シタン 「 ……。
コホン、至宝とは一体、なんなんでしょうね……?
メイソン 「 さて?
私にも一向に……。
バルト 「 ギアだよ、ギア!
それしかないって!
メイソン 「 若、ギアの整備はどうなさいました?
バルト 「 ああ。
シールしてんのに関節が砂食っちまってさ。
メンドーだから連中に任せてきた。
俺はもっぱら乗るのが仕事。
それに俺、機械苦手だかんな、いても邪魔になるだけだって。
メイソン 「 若……。
バルト 「 で、なんの話だっけ?
シタン 「 至宝の正体はギア……ですか?
バルト 「 ああ、そうそう。
実はな、アヴェ建国の絵巻物の中にそれらしい描写があるんだ。
シタン 「 絵巻物?
バルト 「 ……。
よし。じゃあ、作戦室に来てくれ。
特別に見せてやるよ。
シタン 「 そいつは面白そうですね。
 
 

《MEMO》
持ち上げたりグサリと突っ込んだりしつつ自分の聞きたいことを全て聞き出すシタンは、流石元エレメンツ&現守護天使。
メイソンの語る話は、ソラリス特務遂行官であるシタンもあらかじめ得ていた情報だろう。
しかしシタンが真実を自分の眼や耳で見聞きして判断しようとしているのは、監視者としての義務だけではなく、自分自身で物事を見極めたいと思う彼の性 (さが) によるものなのだろう。

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絵巻物
 
シタン 「 こいつは凄い。
ここまでの設備は都にもそうあるものじゃない。
バルト 「 へへへ。
驚いたかい?
これらはみんなシグの奴が集めてくれた技術のお陰さ。
コラ、フェイ、スクリーンの上に立つんじゃねぇ。
見えねぇだろ?
よし。
おい、スクリーンに例のやつを。
シタン 「 これは……?
バルト 「 およそ、500年前の絵巻物。
“総身に炎をまといて巨人と血の契約交わせし王”、ファティマ一世だ。
一世はこの巨人の力を借りてアヴェを建国したと言われてる。
シタン 「 こんな昔の絵巻物がよく残っていましたね。
この類の記録は全て教会が管理しているものと思っていましたが。
バルト 「 普通はな。
親父の遺品の中にあったんだ。
次のやつを。
建国後、一世は後世の人間のためにどこかにこの巨人を眠らせたらしい。
もっともその場所がどこなのかはわからない。
だが、別の記録ではこの巨人を “ファティマの至宝” と呼んでる。
シタン 「 で、“碧玉” の方は?
バルト 「 おいおいおい。
あんたうまいな。
ひょっとしてシャーカーンのスパイかなんかじゃねーの?
シタン 「 い、いえ滅相もない。
私はただ知的好奇心から……。
バルト 「 冗談だよ。
まぁ、碧玉は至宝を手に入れるためのカギ……みたいなものさ。
シタン 「 カギ……ですか。
とにかくそのカギをアヴェを乗っ取ったシャーカーンが狙っている……と。
バルト 「 ヤツだけじゃない。
ゲブラーの連中も碧玉を狙っているらしい。
シタン 「 そうですか。
これはマルグレーテ殿を一刻も早く助け出さねばなりませんね。
バルト 「 だろ?
そこでだ。
あんたらを助けたついでに一つ頼みたい事がある。
シタン 「 ひょっとして彼女の救出を助勢してくれ……ですか?
バルト 「 察しがいいねぇ、その通り。
シグルドから聞いたけど成り行きとはいえキスレブとアヴェの両方から追われてるんだろ?
どうだい?
そんなに悪い話じゃないと思うが。
シタン 「 一宿一飯の恩義もありますし、私でお役に立てることでしたら何でもしますが……。
フェイはどう思います?
さっきから一言もしゃべっていないようですけど……。
バルト 「 そうそう。
鍾乳洞でのアレ、凄かったじゃねぇか。
あの力さえありゃあシャーカーン部隊の十や二十、ものの数じゃないぜ?
フェイ 「 ……。
バルト 「 なぁ、お前の力が欲しいんだよ。
フェイ 「 なんでみんなで俺に戦わせたがるんだっ!?
バルト 「 お、おい……、どうしたってんだよ?
いきなり。
シタン 「 フェイ?
フェイ 「 俺は今、それどころじゃないんだ!
『力が欲しい』?
俺にはそんなもんないんだよっ!
なのに、お前も先生もあの男も、何故みんなで………。
俺は考えなきゃいけないことだらけなんだ!
あのギアの事や、グラーフと親父の事……。
そんなことに付き合ってられる程俺は暇じゃない!!
バルト 「 な、なんだあいつ?
カンシャク持ちかなんかか?
シタン 「 い、いえ、けっしてそういう訳では。
すみません。
矢継ぎ早に起こった出来事をまだ整理できてないのです。
察してやって下さい。
バルト 「 ……。
 
 

《MEMO》
数百年をも先を見越す力を備えた偉大なる男、ファティマ一世=ロニ・ファティマ。
その遺産は彼が望んだ通り、成すべきことを果たす為に子孫へと継がれている。

シタンが碧玉や至宝に関心を示すのは自身が語るように知的好奇心からだろうが、その正体がギア・バーラー=ソラリスが求めてやまない《アニマの器》であることを知った上での興味なのだろう。

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バルトの説得
 
バルト 「 シタン先生から聞いたぜ、今までのお前の話。
お前ちっとも話してくれなかったじゃねーか。
いやー、大変だったんだなお前も。
さ、さっきはオ、オレが悪かった……、
許してくれよな?
フェイ 「 ………。
バルト 「 よっと!!
で、またあの話だけどよ……。
フェイ 「 断る。
バルト 「 何?
フェイ 「 俺はバルトみたいに戦いが好きじゃない。
ギアにも行きがかり上、仕方なく乗っているだけだ。
出来れば乗りたくない。
そんなにあれが欲しければやるよ。
バルト 「 俺が好きで戦っている……ってのか?
フェイ 「 そうだろ?
どうみてもそうとしか思えない。
戦いを楽しんでいるようにしか俺には見えない。
バルト 「 聞き捨てならねぇな。
今のは。
誰が好きで戦ってるって?
撤回しろよ。
俺には好きとか嫌いとかじゃなく戦わなくちゃいけない理由があるんだ。
それをお前は……。
フェイ 「 俺には戦う理由なんかないんだよ!
戦いたくもない。
静かに暮らしていたいだけなんだ。
なのに何故俺をギアに乗せたがる!?
何故そっとしておいてくれない!?
バルト 「 だからそれはお前の腕を見込んで………
フェイ 「 俺は嫌なんだ!
俺がギアに乗れば誰かが必ず傷つく。
俺が戦えば誰かが必ず犠牲になる。
もう誰も傷つけたくない!
誰も犠牲にしたくないんだ!
嫌なんだよ……そういうの……。
バルト 「 ふん。
目の前の現実から逃げたい気持ちわからん訳じゃないがな……。
お前、そんなことで遺された村の子供達が納得するとでも思ってんのか?
フェイ 「 ……。
バルト 「 ラハンでの一件なら先生から聞いたよ。
だからってお前、何もしないでいていいのか?
たしかに直接的にはお前がギアに乗ったことでの出来事かもしれない。
しかしな、たとえお前がギアに乗らなくても犠牲者は出てた……多分な。
原因はお前じゃない。
戦争……いや、そういったものを引き起こそうとする人間に原因があるんだ。
だったらその原因を取り除かなきゃなんにもなんねぇだろ。
原因を無くす為に戦う……今は他にいい方法がないからそうするしかねぇが、少なくとも俺はその為に戦っている。
別に好きで戦っている訳じゃない。
お前が村の子供達に対して罪の意識を持ってるのはわかる。
傷つけたくないってのもわかる。
けどな、その子供達に罪滅ぼしをしたいってのならば、争いはなくさなくちゃいけないんじゃないのか?
お前にだって戦う理由はあるんだよ。
戦わなくちゃいけない理由がな。
だが、その戦いを放棄してお前が逃げ回っている限り、村の子供達は絶対にお前の事を許しちゃくれねぇ。
それだけは憶えておけ。
それと言っとくが、俺に協力出来ないことを逃げると言ってんじゃねーからな。
別に協力してくれなくたっていい。
これは俺自身の問題だからな。
無理強いして、お前を巻き込みたくはない。
ただな、俺は、お前程の腕があればその現実と対決出来ると……村の子供達にも罪滅ぼし出来ると、そう思ったんだがな……。
悪かったな。
手間ぁ取らせて。
そういや、メカニックがお前のギアのことで何か話があるらしい。
ま、今のお前にとっては関係の無いことかもしれんがまぁ、顔ぐらい出しとけよ。
フェイ 「 ……………。
 
 

《MEMO》
バルトの言葉はフェイにとっては理想論に聞こえるが、イグニス戦役で親を亡くした子供達を思い、ファティマの後継者としてその責任を負う自分自身に言い聞かせているのだろう。

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背中
 
シグルド 「 フェイ君!
フェイ 「 シグルドに、先生……。
何か用……?
シグルド 「 少し話があるのだが……。
フェイ 「 あ、ああ。
 
シグルド 「 あれを……。
 
なぁ、親父……聴こえてるか?
俺、初めてフェイの瞳を見た時感じたんだ……。
こいつは俺といっしょだ。
こいつなら俺の気持ちを解ってくれるかもしれない……って。
でもあれは気のせいだったのかな?
俺は自信がないよ。
親父の後を継ぐなら……、飾りでいるだけならまだしも、
遺言を実行することなんか今の俺にはとても出来ない。
マルーだって救いだせやしない。
俺はやつに逃げているだけだなんて言ったけど、
本当に逃げ出したいのは俺の方なのかもな……。
 
シグルド 「 若が君に謝っておいてくれとね。
おかしいだろう?
自分で謝ればいいのに。
素直じゃないんだよ、若は……。
ああ見えても若は結構寂しがり屋でね。
友人を求めているんだ……いつも。
だが我々は彼の友人にはなれない。
否、我々がそのつもりでも彼はそう見ようとはしないだろう。
それを若はわかっているんだよ。
何故かって?
それは若が背負っているものの重さ故なんだ。
あの若さでそれら全ての重荷を背負うのは辛いことだ。
しかし若はそれに応えようとしてくれている、精一杯ね。
だから我々は若に付き従っているんだよ。
別に王子だからとかそういうのではなくてね。
フェイ君、きっと君も何か途方もない重荷を背負っているんだろう。
これは私からの勝手なお願いだが、若を助けてやってはくれまいか?
彼の重荷を背負ってくれ、というのではないんだ。
若と何かを……君達にしか解らない何かを共有してやってはくれないか。
お願いだ。
フェイ 「 ごめん。
しばらく考えさせてくれないかな……。
シグルド 「 ああ、もちろんそれは君の自由だ。
まぁ、どちらにしろ明日は早朝に出港を予定している。
旅立ちの準備が整い次第、休息をとって今までの疲れをとるといいだろう。
上の居住区の寝室を使ってくれ。
シタン 「 私はまだシグルドと話したいことがあるので先に休んでて下さい。
フェイ 「 ……。
 
 

《MEMO》
バルト自身が望む望まざるとに関わらず、生まれながらに背負わなければならなかった重責。
バルトがフェイに感じた共感は「これから先何をすべきか」への迷いと、自分自身への不安かもしれない。

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