キャラクター解説・1バトルメンバー

関連:【 時代年表 】 EPISODE V:prologue

 

※ 体重は作中メニューで確認出来る初期値 (作中初登場時) を採用しています

 

原初のヒト 旧エレメンツ ソラリス戦役

 

ウォン・フェイフォンWong Fei Fong
年齢:18歳 身長:177cm 体重:76kg 出身:シェバト
父:ウォン・カーン 母:カレン
搭乗機:ヴェルトール/ヴェルトール2/ゼノギアス
通称フェイ。《波動存在》と接触したことにより、ヒトの転換期に合わせて1万年に渡り転生を繰り返している『接触者』。
現世においてはシェバトの武官カーンとニサンの修道女カレンの間に生まれ、両親と共にシェバトより地上に降りる。


4歳の頃母カレンがミァン (M0997) として覚醒し、フェイが前世の記憶を持っていることに気付き、精神接合実験を開始する。
フェイは母カレンの異常を父カーンに訴えるものの、シェバトの任務に掛かり切りだったカーンは「子供の空想」と取り合わなかった。
その精神的・肉体的苦痛から逃れる為、フェイは基礎人格の上に破壊的な性質を持つ別人格者・イドを創り上げた。

その10ヶ月後、『接触者』との合一を求めるグラーフがフェイに接触を図り、重傷を負う父と無関心の母を目の当たりにして錯乱したフェイは力を暴走させ、母を死なせてしまう。
フェイの基礎人格は母カレンをその手で殺したことに耐え切れず、イドに表層意識を受け渡し深層意識の殻に閉じこもった ( “憶病者” )。
グラーフによって連れ去られたイドは、以降グラーフより暗殺者としての訓練を受ける。

12歳になったイドはソラリスによる《エルル大粛正》に忽然と現れ、エルルとソラリス双方を壊滅させる。
この件によりイドは《エルルの悪魔》と称されるようになり、ソラリス軍を指揮していたラムサスに深い恐怖と執着を抱かせるに至った。

15歳の頃、父カーンが再びグラーフに対峙し、グラーフは限界に来ていたそれまで憑依していた肉体を捨てカーンに憑依する。
イドはカーンによりフェイの深層意識に封印され、フェイは人格喪失の状態でラハン村のリー村長の元に預けられた。
フェイは初期化された人格の上に新しい模擬人格 ( “Xenogears” スタート時のフェイ) を構築しながら、ラハン村で3年間を過ごす。


搭乗機ヴェルトールは、《アニマの器 (ナフタリ) 》と同調し生まれたORヴェルトールを基に、グラーフが設計・開発したもの。
後に《処刑人 (ミァン) 》によってキスレブに運び込まれ、キスレブ新型ギアのテストベッドとして使用されていた。
ヴェルトールは三賢者のアイザック・バルタザールとトーラ・メルキオールの技術によってヴェルトール2に、《波動存在》との接触によりゼノギアスに変容する。

原初のアベル【 時代年表 】 EPISODE I 〜 EPISODE II

《恒星間戦略統合システム デウス》とその主動力炉となる《事象変異機関ゾハル》の接合実験時、高次元より降臨した《波動存在》を観測した少年。
この時ゾハルと《波動存在》の力の一端が流れ込んだことによりアベルは『接触者』に定められ、転生を繰り返していくことになる。
『対存在』エレハイムはアベルが《波動存在》を観測したことにより生み出された。

超大型恒星間航行艦エルドリッジがデウスの暴走により墜落した際、唯一生き残ったアベルはオリジナルミァン・ハッワーの生み出したエレハイムと出逢う。
アニムスの長となったカインの現人神信仰に反発したアベルはカインに狙われ、アベルを庇ったエレハイムは死亡する。
以降の転生においても『接触者』はエレハイムの喪失を抱えることになり、無力感からなる根深い自虐的性格はフェイにまで引き継がれるようになった。

ゼボイムのキム【 時代年表 】 EPISODE III

ナノテクノロジーを提唱し、少女型のナノマシン群体エメラダを生み出した人物。
16歳で連邦医学部に入学した3年後、理学部生化学課に編入し、分子機械の研究を始める。
22歳でナノテクノロジーによる疑似生命の創造を提唱するが、学会から異端と追われ、医師になった。

連邦医務局医師となったキムは看護婦のエレハイムと出逢い、彼女との娘としてエメラダを創造する。
しかしミァンによって差し向けられた特殊部隊の介入でエレハイムが死亡。キムは施設ごとエメラダを凍結・解体し、再構築プログラムと共に封印した後、行方不明となった。
詳しくは年表を参照。

ソラリス戦役のラカン【 時代年表 】 EPISODE IV

フェイの前世において最も大きな意味を持つ存在。ソラリス戦役においてキーパーソンとなり、《崩壊の日》では世界を壊滅させた。
ニサン僧兵隊の重要な戦力であり、またニサンのソフィア (エレハイム) の肖像画を描いた青年画家でもある。

ソラリス戦役でソフィアを失い、力を求めゾハルと接触したことで別人格者・グラーフへと変貌した。
ラカンとしての生を終えてもグラーフとしての人格は他人の肉体と意識への憑依を繰り返し、生き続けている。
詳しくは【 ソラリス戦役 】 ラカン/グラーフを参照。

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エレハイム・ヴァン・ホーテンElehayym Van Houten
年齢:18歳 身長:164cm 体重:42kg 出身:ソラリス・第1級市民層
父:エーリッヒ・ヴァン・ホーテン 母:メディーナ
搭乗機:ヴィエルジェ/E・レグルス
通称エリィ。アベルの深層意識を反映し、《母》の特性を決定付けられた《波動存在》によって《中枢素子ペルソナ (ヒト型生体素子) 》より形作られた『対存在』。
『接触者』と同時代に存在する為に転生を繰り返している。


現世においてソラリス第1級市民として生まれたエリィは13歳でユーゲントに入学し、軍人としての教育を受ける。
17歳の頃、エリィを妬んだ同期生により過調合ドライブを与えられ力を暴走させ、重傷者2名・再生処理3名を出す傷害事件を起こしてしまう。
この事件によりエリィはエレメンツ入隊を辞退し、ゲブラーに少尉として配属になった。

両親が典型的ソラリス人種でありながら、エリィの容姿は地上人種に近い。
これは『対存在』としての容姿が両親の影響を受けない為であるが、エリィは自分の出生と地上人《ラムズ》だった乳母との関係を疑い、コンプレックスを抱いている。


シェバトに眠っていたギア・バーラー=E・レグルスは、500年前ソフィア (エリィの前世) が《アニマの器 (ディナ) 》と同調して生まれたもの。その因縁からエリィはE・レグルスを恐れ自分から乗ることを拒んでいたが、《ゴルゴダの地》にてフェイ達が捕らえられていることを聞き、恐怖を拭い去り搭乗した。
結果エリィはフェイ達の解放と引き換えにカレルレンに捕われる。
捕われたエリィはメルカバーにてミァン・ハッワー (M0998) の死に際し、“最後のミァン (M0999)”として覚醒。
完全な《母》となり、デウスとの融合に向かう。

原初のエレハイム【 時代年表 】 EPISODE II

《生体素子アニムス》よりカインらを生み出したオリジナルミァン・ハッワーは、最後に主体としてのエレハイムと補体としてのミァンを生み出した。
ミァンについては【 原初のヒト 】 オリジナルミァン・ハッワーを参照。

エレハイムはアベルと出逢い母子のような関係で行動を共にするようになるが、カインとアベルの対立が起きるようになり、エレハイムはアベル抹殺を計画するカインを説得し止めようとする。
しかしカインは制止を聞かず、エレハイムはカインよりアベルを庇ったことで死亡する。

《母》の特性を持つエレハイムは《子》である『接触者』を守る為ならば自己犠牲をも厭わず、以降の転生においても自己犠牲的な性格を持って『接触者』を守る為に死亡している。

ゼボイムのエレハイム【 時代年表 】 EPISODE III

連邦医務局の看護婦。24歳で同病院の医師であるキムと出逢い、恋仲になる。

26歳の頃、エレハイムは先天的に子供が生めない身体であることをキムに告白する。
キムは自分とエレハイムの遺伝子構成パターンを分析・ナノマシンによって再構成パタンを形成し、翌年の感謝祭の日にエメラダを創造した。
特殊部隊の介入よりエメラダを奪われそうになった際、エレハイムはキムを中央隔離室に逃がす為に軍部の凶弾を受けながらも高出力X線照射装置を起動し、命を落とす。
詳しくは年表を参照。

この転生より『接触者』と『対存在』は時を同じくして生まれるようになり、エレハイムが《母》としての特性を持つが故に『接触者』と『対存在』という間柄において本来あるべき母子関係は、恋人関係として発露するようになった。

ソラリス戦役のソフィア【 時代年表 】 EPISODE IV

ニサン正教初代大教母。ニサン公教アシェラ修道会会士の次女エレハイムとして誕生し、後にソフィアと改名する。
ソラリス戦役におけるイグニス防衛戦でシェバトの裏切りに遇い、ラカンらを救う為に敵の主力戦艦メルカバーに空中戦艦エクスカリバーで特攻し、死亡した。
詳しくは【 ソラリス戦役 】 ソフィアを参照。

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シタン・ウヅキ【 ヒュウガ・リクドウ 】 Shitan Uzuki
年齢:29歳 身長:182cm 体重:72kg 出身:ソラリス・第3級市民層
妻:ユイ 娘:ミドリ
搭乗機:ヘイムダル/E・フェンリル
ラハン村のはずれの山頂に、妻子と共に暮らす医師。
温厚な性格に穏やかな風貌、そして豊富な技術と確かな腕からラハンの人々からは「先生」と呼ばれ、信頼されている。
医療を行う傍ら機械いじりの趣味を見せ、カメラやオルゴール・ポンポコ風呂等の機械のメンテナンスや修理も引き受けていた。

フェイがラハン村に運び込まれたのと時を前後し村に現れ、フェイの治療を行った。記憶喪失(正しくは人格喪失)状態で情緒不安定だったフェイはシタンの治療により落ち着きを取り戻し、シタンを兄のように慕い家族ぐるみで付き合うようになる。
フェイがラハン村を出てからもシタンは彼に付き添い、時には機械いじりの腕を活かしヴェルトールの整備を行い、信頼出来るアドバイザーとしてフェイを守ってきた。


その正体は、かつてのエレメンツの一員でありソラリスの守護天使の1人で、本名をヒュウガ・リクドウという。
『接触者』フェイの《アーネンエルベ》としての可能性を探るべく、天帝カインの密命により地上に降り、監視者としてフェイを3年間見守ってきた。
妻のユイはシタンがエレメンツであった頃に出逢っている為、シタンの正体やその目的等を全て知った上でフェイとも自然に付き合っている。
娘のミドリは元々無口で大人しい性格だが、無意識にシタンの監視者としての不審な動きを察している為、シタンに対し素直に心を開くことが出来ず、父との会話は特に少ない。
娘から「パパ」と呼んで貰えたことさえないシタンは、そのことを少なからず気にしている。
エレメンツ時代のシタンについては【 旧エレメンツ 】 ヒュウガ・リクドウを参照。

元は剣術使いだが、ユイと結婚したのを契機に殺人を目的とした自分の剣術を封印。
ユイに剣術の師であった祖父より譲り受けた二振りの真剣「白檀」「黒檀」を預け、ユイの祖父である三賢者の1人・ガスパールを師とし、素手による格闘術の鍛練と精神修行を始めた。
後に厳しい戦いになることを予想したユイはシタンに剣を返し、シタンは意を決して剣の封印を解く。


後半で搭乗機をヘイムダルからE・フェンリルに変更。E・フェンリルは守護天使就任後、《アニマの器 (アシェル) 》と同調して生まれたギア・バーラーである。

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バルトロメイ・ファティマBarthlomei Fatima
年齢:18歳 身長:183cm 体重:74kg 出身:アヴェ・ブレイダブリク
父:アヴェ国王エドバルトIV世 母:王妃マリエル
異母兄:シグルド・ハーコート
搭乗機:ブリガンディア/E・アンドヴァリ
通称バルト。潜砂海賊ユグドラシルの頭領であり、クーデターによって宰相シャーカーンに奪われたアヴェ王国ファティマ王朝の正統な後継者。
父の遺言と臣下の期待に応える為、シャーカーンからアヴェを奪還する機会を伺っている。
重い責任を負う立場にあるが、その天衣無縫で実直豪快な性格より悲愴感を見せない。臣下や身内からは親しみを込めて「若」と呼ばれている。


6歳の頃クーデターが勃発し、父であるエドバルトIV世を始めとする王族は拷問や自害等によって死亡した。
バルトは《ファティマの碧玉》と《至宝》の情報を聞き出す為に従妹のマルグレーテ・ファティマ (マルー) と共に生かされ、幽閉される。
その1ヶ月後、シグルドやメイソン子爵により救出されるが、幽閉されていた間に受けた拷問により心と体に深い傷を負った。
特にマルーを庇ったことで激しく鞭打たれた背中には、長じても尚無数の裂傷が残ることになる。

王家の隠し砦で潜砂艦に改造されたユグドラシルに乗艦したバルトは、戦力強化の為に海賊行為を始める傍ら、拷問による鞭の恐怖を克服する為シグルドを指南役に鞭の訓練を始める。
鞭を使いこなすことによって悪夢から脱したバルトは、以降得意の武器として鞭を愛用するようになった。

16歳の頃、ユグドラシルのスレイブジェネレーターが暴走し、これを停止させる為に周囲の制止を聞かず飛び込んだバルトは左目を負傷する。
左目は完全には失明していないものの、バルトはそれ以来眼帯を“海賊っぽいファッション”と気に入り愛用している。


中盤で搭乗機をブリガンディアからE・アンドヴァリに変更。
E・アンドヴァリはバルトの祖先ロニ・ファティマ (【 ソラリス戦役 】 ロニ・ファティマ) が《アニマの器 (ダン) 》と同調して生まれたギア・バーラーであり、シャーカーンが狙っていた《ファティマの至宝》の正体である。
ブリガンディアとE・アンドヴァリの外見が似ているのは、祖先ロニのアヴェ建国の様子を伝える《総身に炎をまといて巨人 (=E・アンドヴァリ) と血の契約を交せし王》の映像を元に、バルトが発掘したブリガンディアを自分専用に改修した為である (『Xenogears PERFECT WORKS 〜the Real Thing〜』設定:作中ではバルトが “偶然の” 外見の相似に驚く描写がある)。

バルトの腹心の部下でありユグドラシル副艦長を務めるシグルドは、実はバルトの腹違いの兄である。
エドバルトIV世はそのことをバルトに秘しながらも「得た物は兄と分かち合え」という言葉を遺し、バルトはアヴェをシャーカーンから奪還した夜にその意味を知ることになる。
シグルドとバルトの関わりについては【 旧エレメンツ 】 シグルド・ハーコートを参照。

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リカルド・バンデラスRicardo Banderas
年齢:30歳 身長:211cm 体重:123kg 出身:キスレブ
父:キスレブ帝国総統ジークムント 母:総統后アンナ
搭乗機:シューティア/E・シューティア
通称リコ。キスレブ首都ノアトゥンのD区画 (犯罪者収監区画) に拘置されている亜人。
囚人による大衆娯楽《バトリング》の現役チャンピオンで、囚人からは「キング」と呼ばれ敬愛されている。


エルル人 (ドミニアの同郷・後にイドにより粛正された) であるキスレブ総統ジークムントの一人息子であるが、ジークムントの后であった母アンナが 『教会』派遣の主治医により様々な薬品投与や実験を行われた結果、リコが生まれた。
当時キスレブでは亜人排斥運動が高まりを見せており、アンナはジークムント不在のうちに 『教会』派の側近達によりリコを身籠った身体で総統府を追われる。

母子は首都から離れた街に移り住んだが亜人排斥運動からは逃れられず、リコが長じるにつれて亜人の特徴を表わし始めると (回想での幼い頃のリコは普通の肌に茶褐色の髪の、普通のヒトとそれ程変わらない容姿をしていた)、迫害はより直接的なものになった。

出産前の過度な調整で衰弱していたアンナは心労に耐え切れず、やがて病死する。
リコは確たる理由もなく亜人排斥を行うキスレブという国と総統であるジークムントを激しく憎悪するようになり、18歳の頃総統ジークムントの暗殺を行おうとし失敗。D区画に収監される。
22歳でバトリングキングになり恩赦の機会を得るも、リコは囚人の身分に甘んじジークムント暗殺の機会を伺い続ける。
ジークムントは自分の命を執拗に狙う亜人が、愛する妻が生んだ自分の実の息子であることを知らない。


物語後半、《アニマの器 (ヨセフもしくはカド) 》と同調したことにより、搭乗機シューティアがギア・バーラー=E・シューティアに変化する。

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ビリー・リー・ブラックBilly Lee Black
年齢:16歳 身長:168cm 体重:54kg 出身:ソラリス・第1級市民層?
父:ジェサイア・ブランシュ (ジェシー・B・ブラック) 母:ラケル 妹:プリメーラ
搭乗機:レンマーツォ/E・レンマーツォ
『教会』の贖罪審問官《エトーン》として死霊《ウェルス》を滅ぼす職務を負った少年神父。父ジェサイア (ジェシー) 譲りの銃の腕を持ち、常に2挺のリボルバー拳銃を携えている。
父ジェサイアについては【 旧エレメンツ 】 ジェサイア・ブランシュを参照。


ソラリスにてジェサイアとその妻ラケルの長男として誕生。
7歳の頃両親と共にソラリスを脱出し、アクヴィエリアに移り住んだ。
ジェサイアの失踪に次ぎ、ストーン (スタイン) の差し金で母が死霊《ウェルス》の襲撃により死亡。その後、ビリーは自分達の命の恩人と信じるストーンの勧めにより修道院に入り、《エトーン》の修行を積む。

少女のような自分の容貌にコンプレックスがあり髪を短く刈り込んでいるが、母の死によって失語症になった幼い妹・プリメーラ (プリム) に対し責任を感じ、妹を守り養う為に生活苦から体を売ることを考えたこともある (一晩3000G・1G=¥100相当)。

その折父ジェサイアが整形し、別人のようになって帰還する。
母の死からの父への不信もあり、ビリーはその男を父と信じることが出来なかったが、プリムが男に懐き、また楽ではない生活に疲れていたこともあり、渋々迎え入れる。
15歳で正式な《エトーン》となってからは自宅で孤児院を開き、職務をこなす傍ら孤児達を連れ帰り、自分の収入で養育していた。

ソラリスにいた頃に、ビリーはジェサイアの後輩だったヒュウガ (シタン) やシグルドとも知り合っている。
母ラケルもかつてはユーゲントの士官候補生で、脱ドライブ治療を専攻していた関係もあり、シグルドは薬物依存症の治療の為にビリーの家に一時期滞在していた。
その為ビリーはシグルドを「シグルド兄ちゃん」と呼び、兄のように慕っている。


物語後半、《アニマの器 (ヨセフもしくはカド) 》と同調したことにより、搭乗機レンマーツォがギア・バーラー=E・レンマーツォに変化する。

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マリア・バルタザールMaria Balthasar
年齢:13歳 身長:137cm 体重:26kg 出身:テランエリア
父:ニコラ・バルタザール 母:クラウディア 祖父:アイザック・バルタザール
搭乗機:ゼプツェン
シェバト三賢者の1人、アイザック・バルタザールの曾孫に当たる、ギア工学の天才・ニコラ博士の娘。
テランエリアにて父ニコラ、母クラウディアの一女として誕生する。
ニコラの最新型ギア・ゼプツェンを駆り、シェバト防衛の任務に当たる。曾祖父のアイザック・バルタザールについては【 ソラリス戦役 】 シェバト三賢者を参照。


カレルレンはギア工学の技術をM《マラーク》計画に利用する為にニコラを、そして拒絶するニコラに言うことを聞かせる為に彼の妻クラウディアと娘のマリアを人質として拉致し、ヒトの脳をギアの神経回路に直結させる研究を強要した。
3年後に非道の研究が最終段階を迎えた際、母クラウディアはその試作機を奪いマリアを脱出させる為に、苦悩する夫を説得して事故死を装い、自らの脳を用いてゼプツェンの神経回路となった。
その後ゼプツェンは完成し、ニコラは基幹プログラムにM計画の実態と、自分にもしものことがあった場合に備えて自分の心を反映させた良心回路を組み込み、マリアをゼプツェンごと地上のバルタザールに託した。

地上に降りたマリアは曾祖父バルタザールに保護されゼプツェンの操縦方法を学び、その後シェバトへと連れて行かれる。
女王ゼファーはマリアの境遇を憐れみゼプツェンの性能に驚嘆し、マリアを身辺に置きシェバト防衛の切り札とした。


後にマリアの前に父ニコラ自身を神経回路に組み込んだギア・アハツェンが現れるが、ゼプツェンに共鳴して作動するよう組み込まれていた父の良心回路により、マリアはアハツェンを倒すことになる。
それは哀しい結末だったが、マリアがゼプツェンを介して両親と再び一つになることが出来たと言えるのかもしれない。

搭乗機ゼプツェンはドイツ語で17、兄弟機アハツェンは18の意。

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チュチュChuchu
年齢:1歳3ヶ月 身長:88cm 体重:22kg 出身:ウーキィー族の村
ギア戦時:リミッター解除による巨大化
舞台となった惑星の元住生物・ウーキィー族 (学名:ドデスカチュチュポリン) の少女。
種族一の美少女を自負するチュチュは隠れて狩猟生活を送ることに不満を覚え、一族の村を抜け出すことを決意。素敵なロマンスを求めて旅立ち、危険を避ける為にぬいぐるみのふりをしてアヴェのブレイダブリクの建国記念祭の射的の景品に紛れ、マルーの手に渡った。
マルーがシャーカーンに捕まったのは、チュチュの見掛けによらない重量で逃げ遅れたせいである。
後にフェイと出逢い一目惚れする。


ウーキィー族が高度な知能を得たのは、ゼボイム時代に実験動物となり遺伝子実験を受けた為。
元は巨大な生物だったが、ソラリスのリミッター措置によって小型化した。
ソラリスによって食用としてかなりの数が殺害され、地上ではほとんど見掛けることはないが、シェバトには生き残ったウーキィー族が保護されている。
チュチュはかつて三賢者がシェバトを降りる際に連れて行ったという、ウーキィーの子孫かもしれない。


あまりバトルでは役に立たなさそうだが、実はドライブ漬けにするとHP49950・攻撃力1600・装甲値2400・エーテル装甲1400まで成長し、ギア最強になる。

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エメラダ・カーリムEmerada Kharim 【 時代年表 】 EPISODE III
年齢:外見・8〜9/16歳 身長:125/161cm 体重:96kg 出身:ゼボイム
遺伝子構成パタン提供者:キム/ゼボイムのエレハイム
搭乗機:クレスケンス
4000年前栄えた文明・ゼボイム時代にキム (フェイの前世) によって生み出された、ナノマシン群体の少女。


当時ヒトの寿命は30歳前後と非常に短く、また遺伝子異常が多発していた。
恋人エレハイムが子供を生めない身体と知った医師キムは、自分とエレハイムの遺伝子構成パタンを分析・ナノマシンによって再構成パタンを形成。誕生した少女型のナノマシン群体に、そのエメラルドの髪の色から「エメラダ」と名付けた。
しかしエメラダに用いられている技術を有益と見た当時のミァンにより軍を差し向けられ、エレハイムはキムらを守る為に死亡。キムはエメラダを奪われぬよう構成するナノマシンの運動を一時的に停止させ、再構築プログラムと共に凍結し行方不明となった。

4000年の後、ナノマシン技術を求めるカレルレンによりエメラダは覚醒させられる。
カレルレンはエメラダを構成するナノマシンを分析すると共にエメラダに精神操作を施し、戦闘時に対応出来るよう訓練。
解析が終わったことにより用済みと見なしフェイ達と戦わせるが、エメラダはフェイを記憶の中のキムと混同して懐き、フェイ達の仲間となる。
覚醒した時点ではエメラダの知能は3〜4歳程度で、父であるキム (フェイ) がその愛情をエリィに向けていることを感じ取り、無意識にエリィを疎んじていた (エディプスコンプレックス)。

キムとエレハイムが望んだ子供の姿 (予想される子供像) をエメラダ自身が大切にしていた為、自由に身体を変態させることが可能なナノマシン群体でありながら、エメラダは常に幼い少女の姿を保っていた。
しかしフェイと共にゼボイムの遺跡を訪れた際にキムとエレハイムが既に死亡していることを認識し、自分を愛し守ってくれた2人を心配させないよう、精神的な自立を求めたことによりその外見は急速な成長を果たす。


搭乗機クレスケンスは、ヴィエルジェに代表されるエアッドシステム搭乗ギアの発展型として開発された。
翼状エアッドはナノマシンで構成されており、ナノマシン群体であるエメラダがクレスケンス側のナノマシンと一時的に物理融合することにより起動する。

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原初のヒト 旧エレメンツ ソラリス戦役