ゾハル・デウスシステム
- 恒星間戦略統合システム デウス
【 システム構造図 | 『神』の見えざる手 】 - 事象変異機関ゾハル
【 システム主動力炉 】 - 波動存在
【 《無》のゆらぎ 】 - 生体電脳カドモニ
【 デウスの『脳』 | 中枢素子ペルソナ | 生体素子アニマ | 生体素子アニムス 】 - 生体素子アニマ
【 《アニマの器》 | 《アニマの器》対応表 】
恒星間戦略統合システム デウス【 時代年表 】 EPISODE I参照 |
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システム構造図 |
『神』の見えざる手人類が『Lost Jerusalem』=地球を離れておよそ5000年、宇宙には複数の星間国家が成立し、様々な理由を元に宙域紛争は激化の一途を辿っていった。その中、宙域紛争を集結させるべく、大規模な戦略兵器《恒星間戦略統合システム デウス》が開発される。 《恒星間戦略統合システム デウス》はデウス (=《オメガ1》) と呼称される自己修復機能と成長機能を持つ生体兵器を中核に、統御システム《生体電脳カドモニ》を組み込んだ《事象変異機関 ゾハル》を主動力炉として構成されている。 しかしシステムは人間の手によって完全にはコントロ−ル出来ず、《恒星間戦略統合システム デウス》は自律稼動し暴走を始める。 結果として暴走は食い止められ《恒星間戦略統合システム デウス》はその機能を失うが、《中枢素子ペルソナ》のプログラム《System HAWWA》を刻の管理者とし、来たるべき復活の日──《福音の劫》に向け構築人種 (スファラディー) となる “ヒト” を生み出し、デウスの部品・兵器としてのヒトの進化を求めて試行を繰り返している。 中核・デウスとエルドリッジのメインフレーム《人工電脳ラジエル》は、エルドリッジ墜落時に中央ブロック マハノンに収納された状態で大洋に沈んだ。 |
事象変異機関ゾハル【 時代年表 】 宇宙創世記 〜 EPISODE I参照 |
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システム主動力炉関連:【 GAMEMEMO 】 ゼボイムの雑誌地球上で発掘された磁気異常物質・MAM (magnetic abnormal matter) を基盤に統御システム《生体電脳カドモニ》を組み込んだ無補給疑似永久機関。干渉するモノにとって「都合のいい事象」を実在事象として顕在化し (『希望される未来』を、そこに至るまでの選択肢を狭めていくことにより実現=事象変異させる)、そのエネルギーポテンシャル変位自体をエネルギーに変える (『希望される未来』の実現までにかかるエネルギーを取り出し、利用可能にする)。 理論上は宇宙全ての膨大なエネルギーが利用可能になっている。 基となったMAM自体が謎に包まれており、宇宙誕生から存在しておりながらも人為的な形状を持ち、地球の生命誕生・進化に深く関わっているのではないかと推測されている。 MAMは人類が地球を離れて (『Lost Jerusalem』) からおよそ5000年の間その行方を断っていたが、星間戦争時代、『巡礼船団』と呼ばれる古代宗教信仰者らの博物運搬船と思しき貨物室の中から再度発見される。 MAMは統御システム《生体電脳カドモニ》を得て《事象変異機関 ゾハル》として完成し、戦略兵器の要として開発された《恒星間戦略統合システム デウス》の主動力炉として採用され連結されるが、その事象変異能力により高次元との接合を起こし《セフィロートの道》を拓き、降臨した《波動存在》を捕らえ内包する。 《波動存在》を宿した直後から《恒星間戦略統合システム デウス》は自律暴走を始めた為、《波動存在》によりゾハル及びデウスは何らかの力 (意志) を得たものと推測される。 エルドリッジ墜落時にゾハルは《生体電脳カドモニ》と分離し、極点付近 (《ベツレヘムの地》) に落下した。 ソラリス戦役の時代からヒトに備わり出したエーテルと呼ばれる能力、またギア・アーサー等スレイブジェネレーターを内蔵した機関は、ゾハルとの空間的距離を無視し、ゾハルに直接干渉してその事象変異能力やエネルギーを利用するものである。 |
波動存在【 時代年表 】 EPISODE I参照 |
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《無》のゆらぎ4次元宇宙よりも高次元に存在するもの。『《無》のゆらぎ』とも言うべき、人が本来認識出来ない存在。『神』とも呼ばれるもの。 デウスとゾハルの接合実験時、ゾハルの事象変異により次元間の境界がなくなり高次元と接合。《セフィロートの道》を通り降臨した《波動存在》を偶然その場に居合わせた少年・アベル (フェイの前世) が観測し、その観測行為によって《波動存在》が4次元宇宙内で知覚出来る存在へと変化。ゾハルという肉体 (物質の檻) に捕われる。 この時《波動存在》は幼いアベルの深層意識を反映して《母》の特性を決定付けられ、《中枢素子ペルソナ》からオリジナルエレハイムを形作った。 ゾハルという肉体に捕われた《波動存在》は自らを観測したアベルを『接触者』と定め、『接触者』のゾハル破壊による高次元 (《波動の場》) への回帰を望む。 《波動存在》自体がどのような力を持つかは不明だが、『接触者』にエーテル感応値∞という特性を与え記憶を伴った転生を行わせ、グラーフにおいては他者の干渉能力値 (マーキング) の変更を可能にさせる等、ゾハル以上の事象変異能力を持つものと思われる。 |
生体電脳カドモニ |
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デウスの『脳』ゾハルの瞳状部分 (ゾハルの中枢) に埋め込まれた、第8世代生体人工知能型コンピュータ。ゾハル本体に近い材質 (オーバーテクノロジー) で構成されている。 《事象変異機関 ゾハル》を制御し、《恒星間戦略統合システム デウス》を統御する。完全自立しており、システム全体の『脳』を司る。 不確定演算を行う為に3つの部位からなる生体素子 (生体器官を使用したコンピュータ部品) を備え、各部は《中枢素子ペルソナ》・《生体素子アニマ》・《生体素子アニムス》とそれぞれ呼称されている。 デウスシステムに対してはフラーレン素子による従来の論理演算に加え、ペルソナ・アニマ・アニムスによる不確定演算を行う二院合議構造を持つ。 それに対し、ゾハルそのもののコントロールはペルソナが独立して行う。 エルドリッジ墜落時に《事象変異機関 ゾハル》より分離し、海岸線 (《原初の地》) に軟着陸を果たした。 |
中枢素子ペルソナ《生体電脳カドモニ》の中央・生体素子維持プラントに組み込まれたヒト型生体素子。別称『アルバ1』。ペルソナとは《人格》を意味する。カドモニ内の《中枢素子ペルソナ》は、他の生体素子 (アニマ・アニムス) の維持管理の為存在する。 《中枢素子ペルソナ》の人格に当たる基幹プログラムは《Elehayym》と呼称される。《Elehayym》=オリジナルエレハイムはアベルによって観測された《波動存在》の影響で《母》 (『対存在』) の特性を持つに至る。 エルドリッジ墜落時に自己修復プログラムを統括する基幹プログラム《System HAWWA》が起動。エクソン置換 (遺伝子内部での生体構成情報の組み替え) によりオリジナルエレハイムがオリジナルミァン・ハッワーへと変容し、カドモニから分離。デウス復活の為アニムス原体 (カイン・ガゼル) を生成した。 後にオリジナルミァン・ハッワーはエレハイム (主体) とミァン・ハッワー (補体) に分かれ、ミァン・ハッワーは刻の管理者としてデウスの再構築計画を担ってゆく。 《中枢素子ペルソナ》は元々ゾハルと連動していた為、エレハイム (エーテル感応値 ∞ という特性を持つ) とミァンは最初からエーテル能力を有していたものと思われる。 |
生体素子アニマ別項目参照《中枢素子ペルソナ》搭載以前に不安定なゾハルの補基 (エミュレーター) として設計された、メス型の生体素子。ゾハル本体に似た外観を持つ。アニマとは《魂 (男性の中の女性像) 》を意味する。アニムス (オス型:ヒト・法院) と同調することにより部品として完成する。 |
生体素子アニムス兵器管制を主目的とした、オス型の生体素子。アニムスとは《魂 (女性の中の男性像) 》を意味する。エルドリッジ墜落後、オリジナルミァン・ハッワーにより天帝カイン・ガゼル法院 (アニムス原体) が生成され、更にヒト (アニムス) が量産された。 “Xenogears” の物語に登場する人類は、アニムスによって人間を模して創られた “ヒト” という生命体である。 ヒトが人型としてアニムスより生み出されたのは、デウス復活後に向けて、敵勢力 (人間) との戦いをヒトを用いてシミュレートする為である。 構築人種 (スファラディー) として生み出されたヒトは、天帝カインが抑制しガゼル法院がその執行権を持つ《ゲーティアの小鍵》の発動により本来の目的に沿った姿へと還元され、デウスシステムの部品 (スファル・アイオーン) となる。 アニムス原体である天帝カイン・ガゼル法院はエーテル能力 (ゾハルとの接続能力) を有していない。 アニムス (ヒト) が使うエーテル能力は、独立した進化の中で身に付けた偶発的能力である。 |
生体素子アニマ | ||||||||||||||||||||||||||||||||
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《アニマの器》《生体電脳カドモニ》を構成する生体素子。エルドリッジ墜落の際に各地へと散らばり、行方不明となる。別称『疑似ゾハル』とも呼ばれ、《中枢素子ペルソナ》搭載以前に不安定なゾハルの補基 (エミュレーター) として設計された。 デウス復活には欠かせない重要なファクターの1つで、アニムス (ヒト・法院) と同調することにより無生物 (ギア・アーサー) と融合し、デウスの機動端末の中核となる。 ギア・バーラーはその過程でギア・アーサーが変容したものである。 オス型の《生体素子アニムス》に対しメス型として働き、故にアニムス原体であるガゼル法院は《アニマの器》を求めていた。本来は12人の法院と対を成し、《アニマの器》も12基存在する。 《アニマの器》はエルドリッジ墜落時に各地に飛び散り、行方不明となっていた。 |
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《アニマの器》対応表
※ ヒュウガとラムサスに同調した《アニマの器 (アシェル・ゼブルン) 》は、ソラリス戦役時もしくはそれ以降にソラリスが確保していたものと思われる
※ ロニのE・アンドヴァリをバルトが操れるように、《アニマの器》は一度アニムスと同調すると安定し、以降ギア・バーラーには同調者以外の者も乗れるようになるものと思われる |