キャラクター解説・2原初のヒト
オリジナルミァン・ハッワーORIGINAL Myyah Hawwa |
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出自:《原初の地》中枢素子ペルソナ |
物語の始まりに紫紺の髪をなびかせて1人海岸に佇む、全ての母となる女性。 『接触者』となった幼いアベルに《母》の特性を与えられた《波動存在》により、《生体電脳カドモニ》は《中枢素子ペルソナ (ヒト型生体素子) 》からオリジナルエレハイムを形作った。 このオリジナルエレハイムの人格に当たる基幹プログラム《Elehayym》が、デウス暴走時に自己修復プログラムを統括する《System HAWWA》に書き換えられ、エクソン置換 (遺伝子内部での生体構成情報の組み替え) によってオリジナルミァン・ハッワーに変容した。 主体のエレハイムに対し、ミァンは補体として機能する。また補体としてのミァンは、常にデウス統御モードとしての行動を取る。 エルドリッジの墜落により自己修復プログラムを実行したデウスに対し、ミァンはそのプログラムを速やかに推進する為の管理者として働き、デウスシステム構築人種 (スファラディー) を生み出し増やすことを当初の目的とした。 《原初の地》に降り立ったオリジナルミァン・ハッワーは、かつて自らが収納されていた生体素子維持プラントを用い、《生体素子アニムス》からヒトの始祖となるカインと12人のガゼル (アニムス原体) を生成する。 ミァンはデウスのプログラムの1つであるが故に自ら死ぬことは出来ず、全ての女性に宿るミァン因子の覚醒によって連綿とその存在を継続させていく。 エレハイムが『対存在』として『接触者』の成長を見守る《母》ならば、ミァンは《太母》としてヒトの成長を阻み子宮へと押し戻す存在であり、時にはデウスの構成部品として不適切に成長しすぎた人類を根絶し、時代をリセットする。 しかしミァンはあくまで補体であり、主体であるエレハイムと同化しなければゾハルに帰還することは出来ない。 エレハイムのイントロン情報に描かれているウロボロス環が断ち切られた時、“最後のミァン” が覚醒し (《Elehayym》が裏返り《Myyah ele [ミァン、ここに存在せり]》になる)、デウスは《福音の劫》を迎える。 カインら《原初のヒト》を生み出したオリジナルミァン・ハッワーは《生体電脳カドモニ》の生体素子維持プラントに戻り、『対存在』としてのエレハイムと次代のミァン (M0000) を刻の管理者として生み出した。 役目を終えたその肉体は《原初の地》を離れることなく、1万年の時を経て生体素子維持プラントの中で朽ち果てている。 現存するミァンについては【 旧エレメンツ 】 ミァン・ハッワーを参照。 |
天帝カインProvidence Kain |
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年齢:9999歳 出自:《原初の地》生体素子アニムス |
原初の刻、オリジナルミァン・ハッワーによって《生体素子アニムス》から生み出されたアニムス原体の長。 カインは12人の《原初のヒト (法院) 》を統括し、ヒトを管理統制する為に存在する。 カインは《福音の劫》まで生き続けることを定められており、老化による衰弱も、何者かに害されることもない。それはアニムス原体から生み出されたヒト (アニムス) 全てがカインの絶対行使力の下にあり、手をかけられないようプログラムされている為である。 デウスのパーツ (《生体素子アニムス》) でありながらもデウスの構築人種 (スファラディー) として運命付けられたヒトの未来を憂い、デウスシステムを破壊する者《アーネンエルベ (この世に生まれた人々と共に新たな地平へと歩み進む、来るべき神人=『接触者』) 》を待ち望む。 それは原初の刻にアベル (フェイの前世) を庇ったエレハイム=《母》をその手で殺害してしまったことが大きな要因となっているのかもしれない。 神聖ソラリス帝国において表向き絶対的君主として信奉されているが、ヒトの未来を憂いるカインの真意はカレルレンやガゼル法院により歪められ偶像ばかりが利用され、直接政治を動かす立場にはない。 不死である自らの肉体をヒトの変革の為に被験体として提供してきた為、仮面の下の容貌は変容し肉体も疲弊し切っており、不死の絶対的支配者でありながらカレルレンの延命措置によってかろうじてその存在をとどめるのみの状態になっていた。 デウス復活を望むカレルレンや法院と目的を違える中、守護天使の1人であるヒュウガ (シタン) を地上の『接触者』フェイの元に送り、ヒトの動向を調査させながらフェイが《アーネンエルベ》として相応しいか監視させ、守護させる。 |
ガゼル法院Board of GAZERU |
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出自:《原初の地》生体素子アニムス |
原初の刻、オリジナルミァン・ハッワーによって《生体素子アニムス》から生み出されたアニムス原体であり、ソラリス統治機関の中枢を構築する12人の元老院。 デウスを復活させ、支配領域を他の惑星まで広げようという野望を持つ。 500年前のソラリス戦役で4人が《アニマの器 (ルベン・シオメン・レビ・イサカル) 》との同調を果たしたもののロニやラカンらによって破れ、更に《崩壊の日》において残りの8人全員が死亡した。 現在残っている法院は、《崩壊の日》に死亡しパーソナルデータとなった、エノク・イラド・メフヤエル・メトシャエル・レメク・ヤバル・ユバル・トバルカインの8人。これは法院によってのみ発動可能な《ゲーティアの小鍵》を起動させる為に、カレルレンがコンピュータSOL-9000に記憶データとして復活させたものである。 アニムスはオス型・アニマはメス型として機能する為、肉体のあった当初は自らの対として《アニマの器》を求めていた。しかしデータ上の存在となってからは、自分達の肉体とする為に《アニマの器》に同調出来る者を探している。 《ゲーティアの小鍵》を抑制していたカインがラムサスに殺害された後、カレルレンの目論見通り《小鍵》を発動させるが、それによりカレルレンにとって用済みと見なされ消去される。 |